そこで注目したいのが、IPAが推進する自己宣言制度「SECURITY ACTION」。費用ゼロで取り組め、公的機関に名前が掲載される、中小企業にとって最も取り組みやすい信頼構築の第一歩です。本記事では最新の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版)」の改訂ポイントとあわせて解説します。
- SECURITY ACTIONとは?一つ星・二つ星の違いを整理
- 最新版で追加された「6か条目」——バックアップが独立した理由
- ロゴ使用の注意点:やってはいけない3つのNG
- 二つ星へのステップアップ:IPA提供の雛形を使えばすぐできる
- IPAサイトへの掲載:法人番号と紐付いた実在性の証明
- 費用ゼロで営業力を強化:名刺・HP・採用に活かす
- 今日からできる最初の一手
1. SECURITY ACTIONとは?一つ星・二つ星の違い
SECURITY ACTIONは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が推進する自己宣言制度です。中小企業が情報セキュリティ対策に取り組む姿勢を対外的に示すことができます。取得に審査や費用は一切不要で、宣言するだけでIPAの公式サイトに掲載されます。
2. 最新版で追加された「6か条目」——バックアップが独立した理由
2025年のガイドライン改訂(第4.0版)で、従来の「5か条」に新たな項目が加わり「情報セキュリティ6か条」になりました。
なぜバックアップが独立した項目になったのか。その背景には「ランサムウェア」被害の深刻化があります。データを暗号化して身代金を要求するこの攻撃は、侵入を完全に防ぐことが難しく、「被害を受けても事業を止めない」ための復旧手段が必須になっています。
また、自社診断ツールには「不要な外部通信の遮断」や「ウェブサイトの安全な運用」といったDX時代の必須項目も追加されています。
3. ロゴ使用の注意点:やってはいけない3つのNG
SECURITY ACTIONのロゴマークは、自社の信頼を可視化する有力なツールです。ただし、使用規約(第6項)に「やってはいけないこと」が明確に定められており、特に次の3点は要注意です。
「この製品はSECURITY ACTION認定なので安全です」といった表示は禁止。この制度は「組織の取り組み姿勢」を宣言するものであり、個別製品の安全性を保証するものではありません。誤解を招く表示をすると、使用許可の取消し(規約第5項(5))という措置が適用されます。
宣言はあくまで「取り組む意思と実態」を示すもの。形だけのロゴ掲載はブランド毀損に直結します。
4. 二つ星へのステップアップ:IPA提供の雛形を使えばすぐできる
二つ星の取得には「情報セキュリティ基本方針」の策定と外部公開が必要です。ゼロから作るのは大変そうに見えますが、実はIPAが公式ガイドラインの付録にWord形式のサンプルを用意しています。
付録2にWord形式の「情報セキュリティ基本方針(サンプル)」が含まれています。
会社名・事業内容・担当者名などを書き換えるだけで、標準的な方針が完成します。専門知識は必要ありません。
方針を公開することで「社会的責任を果たす企業」としてのブランドが確立されます。取引先への強力なアピールになります。
5. IPAサイトへの掲載:法人番号と紐付いた実在性の証明
宣言が受理されると、IPAの公式ウェブサイトに事業者名が掲載されます。単なる自己申告のリストではなく、規約第5項(3)に基づき法人番号と紐付いた形で公開されるため、取引先が調査した際の「実在性と信頼性の証明」として高い価値を持ちます。
6. 費用ゼロで営業力を強化:名刺・HP・採用に活かす
SECURITY ACTIONの最大のメリットは、すべて無償(規約第4項(1))で活用できることです。日常の営業ツールにロゴを追加するだけで、競合との差別化が図れます。
7. 今日からできる最初の一手
セキュリティ対応は「余計なコスト」ではありません。自社の事業を守り、取引先との信頼を維持するための「持続的な成長への投資」です。
IPAのウェブサイトで無料で受けられます。現状の把握と次の一手が5分で明確になります。
すべて完璧でなくても「取り組む意思」の宣言から始められます。特にバックアップの整備は最優先で。
余裕が生まれたら二つ星へのステップアップを。取引先への信頼アピールが段違いに強まります。
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